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【第35回】「まさか自分がうつ病なんて」これまでの実体験に基づき、 人と組織に「働き方改革」を提案

生産工学部工業化学科
平成5年卒業
株式会社 EXCITING PROJECT
代表取締役 並河 康一氏



1人でも多くの組織で働く人が、仕事を通じて幸福感を得て欲しい――。
会社員生活23年。6社の転職経験を経て、2017年4月に「働き方改革」支援会社EXCITING PROJECTを創業した並河康一氏にお話しを伺いました。
大学にはどのようにして進みましたか?
当時、西船橋に住んでいたので、自宅から近かったことと、高校時代、化学だけは抜群にできたので、この学部学科(生産工学部工業化学科)に進みました。
どんな大学生活を送っていたのですか?
当時、学生のやることといったらたいてい麻雀です。津田沼キャンパスの真ん前に雀荘がありました。正門に入る前に雀荘に寄って、今日は誰かいないか見て、誰もいなかったら学校に行くという感じでした。僕は放送研究会というサークルに入っていたので、学校が終わったら、雀荘かサークルに直行でした。サークルでは魅力的な先輩に恵まれ、アナウンス、技術なんでもやりましたよ。だから僕の場合、学生生活といったら麻雀とサークル活動それに理科の実験のトライアングルでしたね。
卒業後はどのように?
バブル期だったので、就職活動は売り手市場。放っておいても企業からいろいろと手紙が来るわけです。当時、NECのPC98というパソコンが普及し始めた時代でした。それでパソコンもいいなということで、SE志望で大塚商会を受けました。ところが役員面接で「君は営業向きだね。とりあえず営業をやってくれ」と言われ、パソコン営業部門に配属。営業なんてできるのかなと思ったのですが、飛び込み営業で1日50件回り、新人200人の中で年間新人賞を獲得しました。そんな時、学生時代のサークルの先輩から「お前もそろそろ飽きただろうから、ウチに来ないか」と誘われたのです。彼の父親が経営するコンクリート型枠をレンタルする会社でした。家からそんなに遠くないし、「じゃ行きますか」と、先輩が次期社長になる会社に営業課長として転職しました。当時はバブル期で比較的業績もよかったのですが、段々と経営が厳しくなってきました。そんな時、取引先の会社から「ウチに来ないか?」と誘われ、建築の足場をレンタルする会社に転職。大赤字だった都市緑化の新規事業を事業部長として引き継ぎ、5年で立て直しました。その業績を買われ、機材のセンター長に転属したのですが、肉体的な忙しさに加え、社内のいざこざで精神的に追い込まれ、うつ病になってしまったのです。毎日、不安な気持ちに襲われ、夜眠れない日が続きました。日中は気分が上がらずやる気が全く起きない。胃と背中も痛む。そんな状態で仕事もミスをしたりして・・・。経営幹部である手前、カミングアウトできず、内緒で心療内科に通院しました。けれども心身の不調に耐えられず、退職を決意。社長からは強く引き留められましたが、辞めて治療に専念しました。

ずいぶん辛い経験をされたのですね。
静養して、うつ病も快復したので就職活動を始めました。これまで仕事で実績を上げてきた自信から、就職先などすぐ見つかるとタカをくくっていたのですが、どこからも採用されないのです。半年経ってようやく内定をもらえた会社は、休日、昼夜を問わず社長から叱咤の電話がかかってくるワンマン社長の強烈な会社でした。ここにはいられないと7カ月で転職。次は仮設のレンタル会社に勤めたのですが、創業家のお家騒動で社内が大混乱してしまい、さらに深夜残業続きということもあって身体が持たないと辞めました。こうなるともう行きたい会社でなく、受かる会社に行くしかありません。それで中堅ゼネコン会社に入りました。1年勤めたものの、自分が求めるスキルが得られない。こうなったらと今年(2017年)4月に独立したのです。
現在はどのような活動をされているのですか?

世の中には自分が経験したような心の病に苦しんでいる人が大勢います。予備軍も含めると、おそらく何百万人もいるのではないでしょうか。そういった方々の一助になれればと思っています。うつ病は、言ってみれば火事と一緒。初期消火をすればすぐ鎮火します。けれども激しく燃え広がってしまうと全焼してしまいます。だから初期のうちに消火の仕方を知っていることが非常に大切なのです。 私は幸いにして、これまでマネジメントやメンタルヘルスを学び、なんとか初期消火の仕方を知っていたため、復帰することができました。 ところが世の中には初期消火の仕方を知らない人が多く、それで大火事になってしまう。だからこそ、自分の体験談が役に立ってもらえるのではないかと思っています。うつ病と多くのビジネス経験から、少しでも働く人が元気になり、それによって会社の業績も伸びていければとの思いで仕事をしていきたいです。
今後に向けて、やりたいことは?
まずは僕のやっていることを世間一般に知ってもらうことです。いろいろなところで話をしたり、メディア、書籍、インターネット記事などで、働き方改革のあり方を発信し、改革の突破口を開いていきたいです。
最後に校友会に参加して感じたことを
先日、総会に初めて出席し、大勢の校友がいることに驚きました。学生時代にお世話になった先生や芸能人が来たり、抽選会の商品がすごいとかだと若い人の参加がさらに増えるのではないかと思います。
僕のような仕事をしている者にとっては、よくビジネス交流会で行われている名刺交換会のようなこともやっていただくと嬉しいです。
取材を終えて
ご自身のこれまでの成功失敗体験をさわやかにお話ししてくださいました。並河さんのセミナーを通じて、少しでも多くの方に気づきのきっかけを得ていただければと思います。


会社紹介

株式会社EXCITING PROJECT
住所 : 横浜市鶴見区駒岡4-32-1-438
TEL : 045-642-7802
ホームページ : http://www.ex-pj.com/

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