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第4回 往路3区、復路8区遊行寺の坂上、坂の途中、焼肉屋ヨンドンさん前

今回平成27年のお正月2日第91回箱根駅伝往路応援時沿道応援を兼ねて取材に伺いました。こちら応援の現場は、箱根駅伝で有名な3坂(3坂とは、権太坂、遊行寺の坂、箱根の坂です)の一つ藤沢の遊行寺の坂上のベストスポットになります。集合場所は坂上の焼肉屋ヨンドンさん、国1の道沿い、駐車場から数メートル離れた場所にセットバックしたビルの2階にあります。沿道での応援後は、皆さんこのお店で恒例の新年会という流れになります。


往路応援スポット


ヨンドン


ヨンドン


往路沿道応援

こちらの応援ポイントはいつごろ、どのような経緯で出来ましたか?

こちら応援スポット責任者で生物資源科学部校友会の中島愼一さん、同じく鈴木重則さん、校友会神奈川県支部の水谷敬喜さんとヨンドン現在のご主人吉田亘良(のぶよし)さんにお話を伺いました。
いまの応援スタイルは、本学の箱根駅伝応援特別振興委員会という箱根駅伝沿道応援組織化が本格的に進んだ10年少し前から生物資源科学部校友会神奈川県支部の皆さんが中心になって地元校友会神奈川県支部といっしょにこの場所で箱根駅伝応援をするために集まりました。
こちらの元オーナー現在の亘良さんのお父さんの吉田さんも本学旧農獣医学部水産学科卒のOBで生物資源科学部校友会神奈川県支部の副支部長もされていました。聞きますと現在のように50名ほどの皆さんが集まる前からこのお店にはオーナーの吉田さん卒業のご縁で日大藤沢高校関係の方々が集まってらっしゃったそうです。お店は今年で23年目になるそうです。吉田さんは、残念ながら昨年平成26年1月5日他界され、今はご子息の亘良さんが後を継がれております。今後も毎年箱根駅伝の本学選手がお店の前を走り続ける限り、お店を上げて応援を続けたいと、力強くご挨拶をされておられました。

今では、どのような方々が来られるのでしょうか?

5~6年ほど前から、校友会神奈川県支部傘下の大和桜門会、鎌倉桜門会の皆さんも一緒に集まって本学駅伝選手を応援した後、一緒に新年会という流れです。大和桜門会副会長の吉田さん、幹事長の安藤さん、から少しお話を伺うことができました。
箱根駅伝は本学の大切な応援文化です。沿道から少し離れた大和桜門会、鎌倉桜門会の皆さんも近い応援スポットに集まる慣例は、皆さん楽しみにされています。ちなみに大和桜門会の安藤幹事長は、市長選挙に立候補されるご予定です。

遊行寺の坂という沿道応援のゴールデンスポットの本学応援の特徴

これは、鈴木重則さんから伺いました。坂上の、このヨンドンさんの所には、日テレの定点カメラの配置はありません。この場所から数百メートル藤沢方面の遊行寺坂の途中に定点カメラが設置されています。日テレの中継カメラの設置場所やカメラワークは、毎年決まった場所のアングル撮影が基本です。それは決められた放映時間の中で録画では無い生の現場撮影で一番いい瞬間を撮影する技術を82年から現在まで技術の蓄積財産として残しているからです。今年も本学OB20名前後、わざわざ数百メートル離れた定点カメラの設置場所近くまで、本学タスキの桜色バナーを持って沿道応援に行かれました。カメラワークを計算して、坂のカーブしている場所、並んだバナーが順番にしっかり映る場所を決めて行かれるそうです。(後日録画で拝見させて頂きました。しっかり映っていました。)お疲れ様でした。


選手通過(主将の竹ノ内選手)


往路沿道応援

今まで印象に残っている事

ここに本格的に応援を始めた頃、応援用バナーを初めて準備した時、100本のバナーを持っていたそうです。当時参加された方々の人数より多い本数でした。当時は今ほど、応援規制が厳しくなく、沿道の一般の方々にも声がけして本学の応援バナーを持ってもらったりされていたそうです。現在は、道交法順守など規制が厳しく通達されていますので、そんな事は出来ないですね。またヨンドンの先代のご主人がタオルを配ったり、日本酒の一斗樽を開いて振る舞って、選手が来る前から盛り上がって気勢を上げていたそうです。昔はおおらかで酒が入っても少しくらい羽目を外しても許されるような雰囲気がありましたが、今は法令順守の時代、なかなか応援の模範になるような、一般の皆さんにご迷惑をおかけしない応援を心掛けています。

ヨンドンの2代目のご子息の吉田亘良さんから伺いました。応援が盛り上がった時代は、やはり目の前を上位で本学選手が通過した年だそうです。4位とか6位で選手が来ると、必然的に応援は盛り上がりますね。

応援に参加される方々へ

昨年から1階駐車場脇のベンチに、応援用冊子と読売と報知の小旗を準備しました。三々五々通る一般の方々の中に、年齢、性別を問わず、本学関係の方々がおられますね。日大藤沢の方や旧農獣医学部の方々。冊子などを取って行かれた時に、実は私も日大の卒業生です。と声をかけて行かれる方々が、いらっしゃいました。神奈川県支部の紹介チラシもついでに紹介させて頂きました。今年は、30代ご夫婦の方、応援後のヨンドンさん新年会に、飛び入りで初参加されていました。やはり旧農獣医学部の卒業生だそうです。昨年は、盛岡からバスで沿道応援に来られた方々もいらっしゃったそうです。どうもお正月箱根駅伝沿道観戦ツアーの旅行企画に合わせてこちらに来られる方々もいらっしゃるようです。
また平成27年の今年、この応援区間8区本学選手1年生の町井君、ご両親がこちらヨンドンまで、ご挨拶に来られたそうです。町井君は栃木県佐野日大高校から本学経済学部へ進まれました。応援の現場では、必ず選手の名前を呼んで応援を行います。この点もご両親は、大変感謝されてらっしゃったそうです。このようなご縁も、箱根駅伝の応援の現場ならではの、お話ですね。
今回も近所に住まわれながら、初めてこの場所で日大の関係の方々が駅伝応援をされている事に気が付かれた方もいらっしゃいました。片道100キロ近以上の箱根駅伝の沿道で、1、2を争う絶好の観戦スポットの遊行寺坂上と遊行寺の坂です。藤沢や近隣にお住いの方々、ぜひ一度お寄りになってみてください。また応援後のヨンドンでの新年会も、吉田さん心づくしの低料金での会費にて行われております。ご縁ある方には、ぜひご参加ください。


ヨンドンオーナー

ここの遊行寺坂上応援ポイントの最大の特徴

1日目往路は、戸塚中継所から約5キロほどの走り始めた地点なので、どちらかといえば通過する選手を見守るような感じです。逆に2日目復路ここの場所は、難所で有名な長い遊行寺坂を登り切った絶好の場所、平地の藤沢の街中を走り湘南の海風を受けて走り終え、内陸に上がる遊行寺の坂にあたります。定点カメラ設置の坂の途中の応援スポットと合わせて箱根駅伝中間地点絶好の応援スポットだと思います。ここのスポットに集まって来られる方々は、その特徴をご理解されている方々も多いようで、2日目復路応援の方が、毎年集まる方々の人数が多いそうです。定点カメラに映りたい微妙な下心のある方、応援後の空腹を満たされたい希望の方々、そして本学の若い学生ランナーのひたむきな箱根駅伝の桜色のタスキをつなぐ姿に直接届く応援をしたい方々、ぜひ遊行寺の坂上のヨンドンさんまでお出でください。

応援場所の詳細はこちら

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