ホーム活躍するOB・OGたち  第34回

第34回 スポーツを通じて社会的課題を解決し、子供たちへ伝えたい

文理学部体育学科
平成4年卒業
ワンフォアオール 代表 鈴木 邦佳氏
団体役職 神奈川県ラグビーフットボール協会理事、平塚市ラグビーフットボール協会 理事長

中学時代から一貫してスポーツの道に進み、日本大学ではアメリカンフットボール部フェニックスに在籍したワンフォアオール 代表 鈴木邦佳氏にお話しを伺いました。 スポーツを通じた社会貢献を進める同氏は現在平塚市ラグビーフットボール協会の理事長、神奈川県ラグビーフットボール協会の理事としても活躍しています。


平塚市ラグビーフットボール協会発足記念式典

日大フェニックスへはどのようにして進みましたか?

中学時は陸上部で、100mを12秒フラットで走っていました。体が大きく、力が強かったので何が向いているのか探していた時に、大学ラグビーの早慶戦を見て「これだ!」と思いました。担任の先生に相談したところ、日本大学藤沢高等学校を勧められ進学、ラグビー部へ入部しました。
当時は高校ラグビーのことを知らずに入りましたが、日大藤沢高校ラグビー部は花園出場をした強豪校で、県で優勝を争うチームでした。1年生の時は、ラグビー部の松久保監督と先輩の迫力と練習やしきたりに圧倒されました。2年生の時に、「このままではダメ」と進学クラスを卒業しラグビーに専念することを決意。そして3年時には沖縄国体で神奈川県代表に選ばれました。これは自信につながりました。
大学へは松久保監督の勧めで、日本一を狙えるアメフトのフェニックス、日本大学へ進学しました。


日本大学藤沢高等学校ラグビー部

日大フェニックスではどのように過ごしましたか?

大学生活はほとんどアメフト三昧、フェニックス一色です。
週6日練習しましたが、先輩後輩の上下関係や、グランド・施設の掃除や整備、合宿所の当番。先輩の料理を作るなど学ぶことも多い生活でした。
日大フェニックスの黄金期を築いた篠竹幹夫監督との交流も忘れられません。
主に4年生は監督と合宿所で生活をします。練習後、監督と一緒に大きなお風呂に入るとき、監督へ話しをしなくてはなりません。話しが面白くないと監督の機嫌を損ねて雰囲気が悪くなります。話し当番の時は、練習に身が入らないほど頭の中で話しを考えていました。あの緊張感はなかなか経験することは出来ません。あの時があるからを人前で話すことが苦手だった私も最低限度は話せるようになったのではないかと思います。


日大フェニックスのころ(中央)

卒業後はどのように進みましたか?

私が卒業した当時はアメフトの実業団チームを持っている会社がいくつもあり、学生援護会に進みました。当時日大出身の元横綱輪島さんが総監督を務めていたROCBULLです。そこで求人広告の営業をしながらアメフトの選手をしていました。
大学時代は厳しく指導されましたが、アメリカで殿堂入りしたヘッドコーチのジョンポント氏を招聘したこともあり、良いところを褒めて伸ばすコーチングを受けました。厳しい指導法との正反対のやり方に良い点を見いだしました。更にマイアミオハイオ大へ本場のアメフトを見る機会を頂きました。大学の講義でアメフトのコーチ学を受講している生徒。アメフトの選手経験がなくてもコーチとして認めている社会を見て衝撃を受けました。更にコーチだけでなく、イクイップメントやトレーナーも職業として成り立っていました。
本当に学生援護会、ROCBULLでの体験は私の財産であります。現在ROCBULLは無期限の休部状態です。ROCBULLを復活させるにはスポーツ界全体の底上げをしなければならない。そんな思いが現在の活動の原点です。


ROCBULLの総監督とヘッドコーチ

現在はどのような活動をしていますか?

ワンフォアオールという屋号にて活動しています。自のできるすべてを私の知るすべての人に活かそうと考えて名付けました。主な業務は、オリックス生命の代理店と軽貨物運送・コンサルです。更に求人・広告・運行管理・環境等の今まで身に付けたことを活かしていきます。人と人が出会えば新しい何かが生まれるので、その繋ぎ役をしていきます。
社会人になってから日大出身者の多さに改めて驚いています。身近なところに市長や市議などの政治家の人たちや、会社社長を務めている人たちも多いので、校友会活動は出会いとチャンスの宝箱です。

これからやりたいことをお話し下さい。

自分のやってきたスポーツを通じて、社会の課題を解決するべく神奈川県ラグビーフットボール協会理事・平塚市ラグビーフットボール協会の理事長を務めています。平塚市ラグビースクール開校の支援、2019年ラグビーワールドカップの準備、ラグビーの素晴らしさを伝えるための方法を考えています。
今の子供たちは、スマホやテレビゲームでスキンシップが不足していると思います。ラグビーはスクラムやラインアウト等スキンシップが多いスポーツです。また試合が始まると選手に任せる点も特長的です。「ラグビーは子供を大人にする」との言葉がありますが、こういった背景があるからだと思います。ラグビースピリッツを広く伝えて行きたいと思います。


平塚市ラグビーフットボール協会ではラグビー教室も開催

訪問を終えて

ラグビーで有名な言葉「One for all. All for one. (一人はみんなのために、みんなは一人のために)」を一貫してスポーツへの取り組みで実践する鈴木氏。 ラグビーワールドカップ日本開催で盛り上がっている我が国へ、ラグビーを定着させる重要な役割を担っていると感じました。

会社紹介

ワンフォアオール(個人事業主)
住所:平塚市東中原1-3-44
TEL :090-6154-7108
団体:神奈川県ラグビーフットボール協会、平塚市ラグビーフットボール協会等
ホームページ:https://www.facebook.com/kuniyoshi1203
http://www.rugby-kanagawa.jp/

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