ホーム活躍するOB・OGたち  第36回

第36回 建設業から街を元気にー地域社会への貢献

生産工学部 機械工学科
平成5年卒業
昭和建設株式会社
代表取締役 工藤 圭亮(クドウ ケイスケ)氏

横浜市保土ケ谷区で50年の歴史をもつ昭和建設株式会社の代表取締役 工藤圭亮氏にお話しを伺いました。工藤氏の活躍は建設業としての働きにとどまらず、地元商店街をはじめ、保土ケ谷区から横浜市へと社会貢献でも幅広く活動されています。

進路はどのように進みましたか?

中学・高校は横浜日吉にある日本大学高等学校・中学校でした。機械いじりやクルマが好きだったので機械工学科へ進学しました。
入学した当時は自動車メーカーへ就職するつもりでいましたが、就職活動を始めるころ丁度バブル崩壊で1、2年前まで就職課にたくさん貼ってあった自動車メーカーからの求人票が全く無くなっていました。
実家が建設会社ということもあったので、将来何か役に立つかもしれないと思い、横浜にあるゼネコンに就職しました。

現在の仕事についてお聞かせ下さい


保土ケ谷にある工藤建設本社

父親がこの会社を起こしていましたが、兄が二人いたので私自身は会社を継ぐつもりはありませんでした。
私がゼネコンに就職して数年経ったころ、兄たちは建設業を継がないことになり私が継ぎました。28歳のときです。
会社は学校や幼稚園、老人ホームを建てたり、建設工事共同企業体として鎌倉警察署の新築工事へも参加しました。注文住宅も建てます。

学生時代はどう過ごされましたか?

クルマいじりが好きで、大学へ行ってアルミを材料に金属加工してオリジナルのシフトノブを作ったりしていました。
通学に片道2時間かかっていたので、毎日ほとんど大学と家との往復です。
当時は今のインターンシップのように大人が学生と真剣につきあっていない時代だったように思います。かわりに自分たちでいろいろな工夫をしていたように思います。

校友会に参加されていかがですか?

日本大学の卒業生は多く、いろいろな業界で活躍していることは仕事面でもプラスになっていると思います。
仕事のつながりで関係先を確認すると担当者が日大出身だったりして、それで一気に打ち解けることはよくあります。
これからは校友会に知っている人たちを呼びたいと思っています。年2回の集まりがあるので、同窓会と思って参加するのも丁度いいと思います。

ところで、ミツバチを社屋の屋上で飼われていと聞きましたが

はい。養蜂です。
コンクリートから人へと盛んに言われた時期がありましたが、我々建設業界としても将来的な布石になるものに取り組もうと同業の人たちと考え、養蜂と水耕栽培が出てきました。
木を切って材料にする建築業ですから、ミツバチの受粉活動は木を生む活動になりカーボンオフセットの考え方を実践出来るのではないかと思い養蜂を選びました。
販売して利益を生むところまでは行きませんが、蜜を採る採蜜では近所の人たちも呼んだり、出来た蜂蜜はお中元やお歳暮で配って喜ばれています。


社屋の屋上で採蜜

近くの商店街からはじめたスリッパ卓球が盛り上がっていますね

最初はここの和田町商店街ではじめました。地域の安心安全のためにも商店街を活性化していこうと思ったからです。
はじめてみると地域のことを真剣に考えてくれる人がたくさんいることを実感しました。
活動を続けるうちに保土ケ谷区から横浜市全域の大会へと広がっていきました。


全ほどスリッパ卓球選手権大会2018

これからやりたいことをお話し下さい

仕事ではガレージをライフスタイルに取り入れたGarage+Houseを注文住宅として作っていきたいと思います。
先にお話した通り私自身クルマは大好きで、そこに建設会社としての長年のノウハウと技術を結集した住宅になっています。


ガレージが主役の家づくりGarage+House

もともと面白いことをみんなでやるのが昔から好きでしたから、地域貢献につながることは積極的に取り組んでいくつもりです。


2009年に横浜型地域貢献企業認定取得

訪問を終えて

工藤氏は校友会の活動にも熱心に取り組まれています。その姿から地域社会への貢献活動も率先して取り組んでいる姿が目に浮かびます。
活動は忙しい社長業の時間を割いて行うボランティアですが、こういう取り組みが社会を明るくしていることを強く感じました。

会社紹介

昭和建設株式会社
住所:横浜市保土ケ谷区和田1-13-21 工藤ビル2階
TEL :0120-391-052
ホームページ:http://www.showakensetu.co.jp/

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