ホーム活躍するOB・OGたち  第47回

第47回 地域のデンタル・ホームドクターとして患者さんの立場に立った提案をしています

志田先生ご夫妻1日本大学松戸歯学部 平成7年卒業
志田歯科医院
院長 志田耕一郎氏(写真左)
日本大学松戸歯学部 平成11年卒業
志田歯科医院
副院長 志田美穂氏(写真右)

ご夫婦揃って日本大学松戸歯学部のご出身ということで、お二人での登場をお願いしました。院長の志田耕一郎先生は2001年に横浜市都筑区で志田歯科医院を開業。副院長で奥様の志田美穂先生とともに二人三脚でやってこられました。

歯学部に進学されたきっかけは?

志田先生ご夫妻2
院長の志田耕一郎先生と副院長の志田美穂先生

横浜日吉の日本大学高等学校・中学校に通っていて、進路を決めたのは高校2年のときです。理系か文系かを決めなければならず悩みましたが、親戚に医療関係者が多く、相談した際に薦められたということもありました。自分でも手に職をつけたいと考えていたので、じゃあ歯学部を目指そうという気持ちになりました。父はサラリーマンだったので歯科は私が一代目です。

美穂副院長:私の場合も親戚に医療関係者が多いことと、父が医師だったので医療の道に進みたいという気持ちは自然にありました。ちなみに祖父は日本大学の出身です。

学生時代のエピソードを聞かせて下さい

医院の入り口
志田歯科医院の入り口

大学時代は松戸歯学部のアメリカンフットボール部に所属していて、卒業後もコーチ・監督ということで大学病院に残って学生の指導をずっとしていました。ですから、学生時代は学部の勉強のほかは部活づけの毎日で、卒業式は、歯科学生のアメフト全国大会の試合があり欠席しました。国家試験が3月にあったので、6年生は、夏合宿が終わると、卒業試験、国家試験の準備のため練習は出なくても良いのですが、3月の全国大会での試合への参加は、身体が動かなくてキツかったです。しかしながら優勝出来た事が大変良い思い出です。

今は国家試験も難しく部活は5年で終わりですが、当時はぎりぎりまでやっていたんです。
練習はとてもハードで、朝練、昼練、夜練と歯学部の学生は時間が余りなく、時間を見つけては練習しておりました。そのおかげで仲間意識も強く、今でも密に連絡を取り合って集まる機会も多いです。人と人のつながりという意味ではよい機会を与えてもらったと感謝しています。

美穂副院長:主人は部活の中でよい社会勉強させてもらったと思います。私は主人とは真逆の学生時代で部活に属することもなく一人で自由きままといいますか、旅行に行ったり好きなことをしてました。

歯科医院についてお話しください

横浜市都筑区の志田歯科医院
都筑ふれあいの丘駅の前にある志田歯科医院

開業して20年になりますが、街の発展とともに医院も成長して現在があるというかんじです。結婚したのは開業して2年目で、独立して収入が安定してからでした。それまでは代診もなく一人で診療していました。

ここは横浜市の港北ニュータウン事業として開発された地区にあります。横浜市営地下鉄の駅が目の前にできるという計画も発表されて、それを見越しての開業でしたが、実際に「都筑ふれあいの丘」駅ができたのが2008年とずいぶん待たされた印象があります。ただ、それまでに街自体はぐんぐん成長して人口も増えますから、患者さんも増えていきました。
今も開院当初からの患者さんで、お口の中に不具合があると来られる方も多いです。

開業20周年のお祝い
開業20周年を祝うお花がたくさん届いていました

診療は、院長の私は補てつが専門で被せ物からブリッジや義歯、インプラントまで対応しています。矯正はマウスピース矯正や、装置を着ける必要がある矯正は大学の同級生で専門の先生に開業以来お願いしています。

大学の専門で補てつに進んでよかった点は、当時は技工も義歯も学生が実際に造らなければならず、徹夜してでも造って患者さんに入れていました。今は、学生は造らなくてよくなりましたが、実際に造るという経験から学ぶことも多く、治療に生かされていることも少なくありません。

美穂副院長:私は大学では口腔外科を専攻しました。医師だった父から、全身を把握して歯科に取り組んだ方がよいのではという助言を受けたことが大きかったです。口腔外科は手術など外科処置もしますが、手術ができるかどうか全身を診て判断しなければならないこともあり、そうした体調管理ができるようになりたいと思ったんです。松戸歯学部は“歯科医学を医学の一分科”として捉えるという考え方を掲げていることもあり、口腔外科に迷いなく進みました。

ご夫婦で医院をされていてよかったことは?

診療室内
設備を整えたバリアフリーの診療室

昨年、代診の先生が退職されたのを機に夫婦2人だけでやっていこうということを決めました。やはり気心が知れていてお互いなにをしているのかということもぱっとみればわかりますから楽ですね。2人の方が気持ち的にも安定してより治療に集中できています。
家内の方は子どもにまだ手がかかるので、診療する時間はそれほど長くはとれないというのが実情です。

普段の生活はいかがですか?

子どもは3人いて、長男がやっていたアイスホッケーを今は下の2人の娘がやっています。クラブに属しているのでその練習や大会の送り迎えなどでかり出されます。普段の日は練習が終わる夜9時、10時に私が迎えに行くことが多いです。地方の大会も多く、休みの日はそうした娘たちのサポートで1日が終わります。

美穂副院長:大会があるとその先々でおいしいご飯を食べてきたりして、楽しみながら応援してます。

歯科用顕微鏡
歯科用顕微鏡を使った精度の高い治療も実施

女子のアイスホッケーリーグは珍しいですね

全国でも女子選手は1400人くらいでしょうか。もともと長男が始めたんですが、妹2人が律儀に続けているんです。2人が頑張っている以上、親としてはできるだけのことはしてあげたいと思っています。

校友会の活動はいかがですか?

神奈川県の歯学部は校友会活動ではとくに活発だと思います。もともと港北区だったところが何度か分区をして都筑区、緑区、青葉区と再編された経緯がありますが、昔のエリアでの歯学部の同窓会活動が続いていますし、横浜市、神奈川県と全体の活動も活発です。松戸と駿河台の交流も盛んで歯科の同窓会として県としては一つにまとまっています。

大学時代の友人は学部や部活の仲間に限られてしまうのですが、校友会活動を通して他業種の方とも交流ができるので、それは日大の強みかなと思います。
歯学部の同窓会では仕事に直結してプラスになることが多く、地区地区にいらっしゃる先生方にいろいろ引っぱっていただいたり、情報を提供していただいたりしてたいへん助かっています。

これからやりたいことをお話し下さい

志田先生ご夫妻3
ご夫婦で地域の歯科医療に貢献しています

地元に根付いた形で患者さんのホームドクターとして相談に親身にのっていきたいと思います。患者さんにはいろいろある選択肢の中から自分に合った治療法を選んでいただきたいと思っています。そのためにこちらも引き出しを増やして治療の幅を広げるよう努力を続けます。気軽に相談いただいて満足のいく形で治療を終えていただけるよう、患者さんの立場に立った治療方針を提案していきたいと思っています。

訪問を終えて

歯科医師には幅広い知識と経験がもとめられます。ご夫婦で専門分野をひろげ息の合った治療を続ける歯科医院は、地域の人たちにとっても歯科のホームドクターとして心強い存在です。

医院紹介

志田歯科医院
住所 :神奈川県横浜市都筑区葛が谷4-5
TEL:045-949-6910
診療時間:平日9:00~12:30 14:00~20:00 木曜・土曜日は午後18:00まで
*12:30~14:00も電話受付いたします。
休診日:日曜・祝日
ホームページ:http://www.shidadc.jp/

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